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Archive for the ‘読書メモ’ Category

お久しぶりです。久しぶりの更新は読書メモからになります。

今回読んだ本は題のとおり「暗殺者教国 イスラム異端派の歴史」です。

背表紙が黒地に白文字という素敵仕様で、ついつい手に取りたくなってしまいますね(はぁと

さて、内容は俗に言う「暗殺教団」ことニザリ・イスマイリ教団の歴史であります。ニザリ派はシーア派の中のイスマイル派からさらに分派したもので、ハサン=イ=サバーが11世紀に開きました。

スンナ派シーア派両方から異端として弾圧されますが、それに対し要人の暗殺という方法で対抗し(普通に戦争したりもしてますが)セルジューク朝も退け一大勢力となります。

そして中盤からフラグのラスボス感が漂い始め、何故かモンゴル将軍キドブハかっこいい!1!1!!1トークが始まる謎仕様

⇒どうやら筆者の専門はモンゴル史だったようだ な、なんだってー

そんな感じで、ニザリ派の形成から崩壊までの歴史を事細かに書いている一方、筆者があとがきで「キドブハ萌えから書き始めたらいつの間にかニザリ教団の歴史書いてた(意訳)」と仰っていて面白いです かなり読みやすい本だと思いますのでぜひ。

あと小ネタとしては、

・サラディンが暗殺教団に依頼してたという噂があるっぽい(しかも当時から言われていたとか…?情報ありがとうございます)

・フィリップ2世がリチャード暗殺しないでよって頼んだとか

・フラグに頼んで天文台建設やら図書館の蔵書保護とかやってもらってる学者さんsが可愛い

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三日月の世紀

三日月(クレセント)の世紀―「大航海時代」のトルコ、イラン、インド 那谷 敏郎 新潮社、1990

をようやく読んでいるのですが(まだ途中)何これ面白すぎわろた

3帝国について分かりやすく書かれているうえに15世紀がいっぱい!すごい!

とりあえずウズン・ハサンが凄いことは分かりました。

オスマンがサファヴィーに食われている世界の歴史に比べるとバランスが良いね。

先日読んだアッバース本でよく分からなかったところが自動補完されました。

<以下、まったく参考にならない私的感想>

・白羊朝とサファヴィー家の関係すげー分かりやすい

・ウズン・ハサンかっこいい

・バーブルの挫折加減がやばい

・スレイマンは自重すべき

・タフマースプの評価が「卑怯」「欲張り」「無慈悲」

・アッバース絶賛 ↑と「正反対の性質」

・フマーユーンはちょっと手遅れ

・アッバース2世が優秀

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